【完璧主義との付き合い方:第7回】「こうあるべき」から自由になろう~親子で見直す考え方のクセ~
- shiranegakudo
- 7月31日
- 読了時間: 2分
こんにちは!横浜旭学童クラブです。
これまで、完璧主義の傾向があるお子さんへの関わり方として、「自分への優しさ(セルフコンパッション)」や「小さな失敗体験」の大切さをお伝えしてきました。今回は、完璧主義を少し楽にするための「考え方のコツ」に注目してみましょう。
完璧主義の傾向が強いお子さんは、「100点でなければ意味がない」「一度失敗したら全て終わりだ」といった、極端な考え方(いわゆる「白か黒か思考」)に陥りやすいことがあります。このような考え方のクセが、自分自身を追い詰めてしまう原因になることも。
保護者として、お子さんの思考の柔軟性を引き出すためには、どのような関わり方ができるでしょうか。
「本当にそうかな?」「他の見方はないかな?」と問いかける。 例えば、テストで思った点が取れなかった時、「もうダメだ」と言うお子さんに、「確かに悔しいね。でも、この問題は難しかったのかもしれないし、頑張って勉強したことは無駄にならないよ。次はどうしたら良くなるか一緒に考えてみない?」など、別の視点があることを優しく伝えてみましょう。
多様な価値観を伝える。 世の中には色々な考え方があり、何が「正しい」かは状況によって変わることを日々の会話で伝えていくのも大切です。
「全部できなくても大丈夫」というメッセージ。 時間もエネルギーも無限ではありません。「全てを完璧にこなすのは難しいよね」「得意なこと、苦手なことがあって当たり前だよ」と、”完璧でなくても良い”というメッセージを伝え、「有限性を受け入れる」ことの大切さを親子で共有しましょう。
また、時には「質」よりも「量」を重視してみるのも一つの方法です。例えば、絵を描くのが好きなお子さんが、一枚の絵を完璧に仕上げようとしてなかなか進まない時、「今日は完璧な一枚じゃなくて、色々な絵をたくさん描いてみようか」と提案してみるのも良いでしょう。たくさんの経験を積む中で、結果的に力がついていくこともあります。
考え方のクセはすぐには変わりませんが、日々の小さな声かけや関わりを通して、少しずつ視野を広げていくお手伝いができると良いですね。
次回はいよいよ最終回。「不完全さ」を受け入れ、お子さんの輝きを未来へつなげるためのまとめをお届けします。
