【完璧主義との付き合い方:第5回】大丈夫だよ!「自分への優しさ(セルフコンパッション)」を育む声かけ
- shiranegakudo
- 7月3日
- 読了時間: 2分
更新日:7月17日
こんにちは!横浜旭学童クラブです。
前回は、「周りの評価や失敗をとっても気にするタイプ」のお子さんの心の状態について触れました。失敗を過度に恐れたり、周りの目を気にしすぎたりするお子さんには、どのようなサポートができるのでしょうか。その大きな鍵となるのが「セルフコンパッション」という考え方です。
「セルフコンパッション」とは、日本語で「自分への思いやり」や「自己への配慮」などと訳されます。簡単に言うと、困難な状況や失敗に直面したときに、他人を思いやるのと同じように、自分自身のことも優しく受け止め、理解しようとする心のはたらきのことです。
完璧主義の傾向が強いお子さんは、自分に対して非常に厳しくなりがちです。そんな時、このセルフコンパッションの考え方は、心の負担を和らげ、安心感を与えてくれます。研究によれば、自分に自信を持つこと以上に、この「自分への思いやり」が心の安定にとって重要であるとも言われています。
では、家庭でお子さんのセルフコンパッションを育むために、どのような声かけや態度を心がけると良いでしょうか。
「失敗しても大丈夫だよ」「誰でも間違えることはあるんだよ」 失敗は成長の糧であることを伝え、過度に自分を責めないように促します。
「つらかったね」「悔しかったね」 お子さんの気持ちに寄り添い、共感することで、感情を素直に表現できるようにサポートします。
「ここまでよく頑張ったね」「その気持ちが大切だよ」 結果だけでなく、努力した過程や挑戦しようとした勇気を認め、褒めてあげましょう。
保護者自身が完璧でなくても大丈夫という姿を見せる。 「お母さんも間違えちゃった!」とオープンに話すことで、完璧でなくても良いという雰囲気を作ります。
自分に優しくするというのは、自分を甘やかすこととは違います。ありのままの自分を受け入れ、困難から立ち直る力を育むための大切な土台なのです。
次回は、失敗への恐怖を和らげるための、もう一つの具体的なアプローチについてご紹介します。
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