### 第3回:ショート動画で失われる「聴く力」とその影響
こんにちは!今回は、ショート動画のようなコンテンツが私たちの「聴く力」や「ネガティブ・ケイパビリティ」にどのように影響を与えるのかを考えてみましょう。
近年、スマートフォンやインターネットで手軽に楽しめる動画が増えてきましたよね。特に、数十秒から数分で見られるショート動画が人気です。面白いものが多くて、ついつい次々と観てしまいがちです。このような動画の魅力は、短い時間で手軽に楽しめて、すぐに結果を見られるところにあります。しかし、この便利さが実は私たちのコミュニケーション能力に影響を与えているかもしれないのです。
まず、「アサーション」などの聴く力が失われがちになります。これらのスキルは時間をかけて鍛えていくものですが、ショート動画はどんどんコンテンツを切り替えることで、じっくりと相手の話を聴く機会を奪ってしまうのです。例えば、面白い動画をたくさん見ていて、友達の話を聴くのに飽きやすくなってしまったりすると、人との関わりにも影響が出ます。
次に考えたいのが、「ネガティブ・ケイパビリティ」の喪失です。ネガティブ・ケイパビリティというのは、確実でないことを受け入れ、不安定な状況に耐えながら考え続けられる力のことを指します。私たちは、すぐに答えが見つかることに慣れてしまうと、少しでも分からないことや時間がかかることに対して忍耐力が弱くなってしまいます。これは、長期的な問題解決や深い思考を必要とする場面で困難を生むかもしれません。
こうした影響を避けるためには、自分自身でバランスを取ることが大切です。ショート動画やインスタントな情報も楽しみつつ、普段からじっくりと人の話を聴いたり、本を読んだり、じっくり考える時間を大事にしましょう。また、友達や家族と対話をする時間を意識的に作り、自分の意見を伝えると同時に、相手の意見にも耳を傾けることを意識してみてください。
次回は、AIがもっと進化したら、私たちの仕事がどう変わるかについてお話しします。その変化の中で、どのようなスキルが必要になるのか、一緒に考えてみましょう。それでは、また次回!
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