今回のテーマは「排除」です。習慣化したい行動を妨げるようなものや環境を排除することです。
みなさん、こんな状況を想像してください。これからみなさんは自己研鑽のための読書を自分のデスクでしようとしています。自分のデスクの上には、その本とスマホがあります。本を読み始めた途端に、スマホの通知が鳴りました。さて、みなさんは、その通知を無視して、読書を続けることができるでしょうか?
きっと、多くの人は見てしまうし、スマホを触らなくても、スマホに一瞬でも注意力を持っていかれてしまいます。習慣化を行う上で、現代最強の障害物はスマホだと思いますが、それ以外にも、障害物があります。
例えば、健康的な食事をするという目標を立てて、野菜の摂取量を増やし、お菓子類を減らそうとします。つまり、日々の食事(習慣)を野菜中心にするということです。しかし、仕事帰りによってコンビニやスーパーで、目に入ったお菓子を買ってしまうことはよくあるのではないでしょうか?
こういった状況を理解するために、「悪癖トリガー」について触れていきます。「悪癖トリガー」というのは、自分が減らしたいと思っている、「スマホを不用意にいじる癖」、「甘いお菓子を食べてしまう」の前にある「行動」や「状況」のことです。
有名な実験では、映画館のポップコーンがあります。実験では映画館のポップコーンを湿気ったものにして、被験者にはいつも通り、映画を見ながら、ポップコーンを食べられるようにしておきました。本来ならば、おいしくないポップコーンなのですが、被験者はおいしくないと自覚しながらも、いつもの量食べてしまっていたのです。これは「映画館」というトリガーによって、「ポップコーンを食べる」という行動が誘発されたのです。
このトリガーとなる行動や状況を特定することが習慣化を行う上で非常に重要となります。自分がどんな時に、減らしたい行動をやってしまっているのか記録するなどして、その状況に陥らないようにしてください。
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