前回は、上手に人の目を気にして、自分にとってより良い行動ができるようにするという話をしました。
さて、今回はもっと強力なやり方について紹介していきます。
今回のキーワードが「アイデンティティ」です。よく聞く言葉だと思いますが、簡単に言うと「私はこうである」という感覚です。
例えば、漫画ワンピースの主人公であるルフィであれば、「冒険を求める男」といったところでしょうか。もちろん、それ以外の側面もありますが、私ってこうだ!となるものです。
このアイデンティティの力を使うと、人の目をさらに強力に使うことができるのです。
どうしたらいいか抽象的な話では分かりづらいので、私の例で説明します。
私のキャラクター(アイデンティティ)は以下のようなキーワードから成り立っています。
健康オタク、学ぶ人、穏やかな人
しかも私はこのようなキャラクターだということを、周りの人に伝わるように言ったり、行動で示しています。なので、周りの人は、私を「健康オタク、学ぶ人、穏やかな人」として見ているのです。
そんな私が「ジャンクフードを食べたい」という欲求にかられたときに考えるのが
「みんなに健康について偉そうに言っているのに、ジャンクフード食べてたら、自分っぽくないし、かっこわるい!だったらやめよう」となります。
私たちの中には、
「こういう生き方をしたい」
「こういう人間になりたい」 もっと深い考え方をすると
「こういう死に方をしたい」
という願望があります。
それに向かっていけるのであれば、人は幸福なのです。
しかし、時には恐れや欲望に負けて、自分が目指している生き方ができないこともあります。
だからこそ、「人の目」を使って、その目標を達成していくのです。
正直なところ、「自分のアイデンティティを作る」フェーズが非常に難しいです。
また、いつかそのへんも解説していきたいところです。
次回はシリーズ最後。
では、子どもにどのように生かせばよいのかを解説していきます。
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