【完璧主義との付き合い方:第4回】「失敗したくない…」周りの評価が気になる完璧主義~その心と背景~
- shiranegakudo
- 6月19日
- 読了時間: 2分
こんにちは!横浜旭学童クラブです。
前回は、お子さんの「頑張る力」を伸ばす健全な完璧主義との関わり方についてお話ししました。今回は、もう一つの傾向である「周りの評価や失敗をとっても気にするタイプ」のお子さんの心と、その背景について考えていきましょう。
このタイプのお子さんは、心理学で「評価懸念型の完璧主義(ECP)」などと呼ばれる傾向と関連が深いことがあります。「間違ったらどうしよう」「先生や友達に変に思われたくない」といった気持ちが強く、失敗することや、人からマイナスな評価を受けることを極端に恐れるのが特徴です。
具体的には、以下のような姿が見られるかもしれません。
テストで少しでも間違えるとひどく落ち込む。
新しいことや難しそうなことに挑戦するのをためらう。
人前に立ったり、自分の意見を言ったりすることを嫌がる。
常に周りの顔色をうかがってしまう。
自分に自信が持てず、ささいなことで「自分はダメだ」と思い込んでしまう。
このような傾向が強くなると、必要以上にストレスを感じたり、自己肯定感が育ちにくくなったりすることがあります。また、「ミスへの不安」が根底にあるため、何事も完璧にこなそうとしてかえってプレッシャーを感じ、心が疲れてしまうことも少なくありません。
では、なぜこのような傾向が強まるのでしょうか。一概には言えませんが、もともとの繊細な気質や、周囲からの期待の感じ方、成功体験よりも失敗体験が心に残りやすいといった経験などが影響している可能性も考えられます。大切なのは、その背景にあるお子さんの不安な気持ちを理解しようとすることです。
次回は、このような「周りの評価や失敗が気になるタイプ」のお子さんに対して、私たちが具体的にどのようなサポートができるのかを考えていきます。
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