【完璧主義との付き合い方:第3回】「頑張る力」と「自分らしさ」を伸ばす ~健全な完璧主義を育む関わり方~
- shiranegakudo
- 6月5日
- 読了時間: 2分
こんにちは!横浜旭学童クラブです。
前回は、完璧主義にもいくつかのタイプがあり、特に「自分なりの高い目標に向かって頑張るタイプ」と「周りの評価や失敗をとっても気にするタイプ」という2つの傾向についてお話ししました。
今回は、その中でも「自分なりの高い目標に向かって頑張るタイプ」の良い面に注目し、その力を伸ばしていくための関わり方について考えてみましょう。このタイプの健全な側面は、心理学では「個人的基準の完璧主義(PSP)」などと呼ばれることもあり、目標達成への意欲や粘り強さ、物事を丁寧に進める力といった素晴らしい長所につながります。
このようなお子さんの「頑張る力」と「自分らしさ」を育むために、ご家庭ではどのようなことができるでしょうか。
まず大切なのは、結果だけでなく、そこに至るまでの過程や努力を具体的に認めてあげることです。「ここまで頑張ったね」「こんな工夫をしたんだね」といった言葉は、お子さんの挑戦する心を育てます。
また、お子さんが本当に興味を持っていることや「やりたい!」と感じる気持ちを尊重することも重要です。内側から湧き出る意欲は、困難を乗り越える大きなエネルギーになります。
そして、目標は少し頑張れば達成できるくらいの「スモールステップ」で設定し、小さな達成感をたくさん経験させてあげましょう。「できた!」という喜びが、次の挑戦への自信につながります。
時には、「全部100点じゃなくても大丈夫だよ」「だいたい8割できたら、一度終わりにして次に進んでみようか」と声をかけるのも良いでしょう。これは「80点主義」とも呼ばれる考え方で、完璧に仕上げることよりも、まずは「やり遂げること」を大切にする視点です。完璧でなくても、物事を完了させることで得られる満足感や心の余裕も大切なのですね。
次回は、「周りの評価や失敗が気になるタイプ」のお子さんと、どのように向き合っていくかについて考えていきます。
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