【完璧主義との付き合い方:第2回】完璧主義にもタイプがある?~子どもの個性を理解するヒント~
- shiranegakudo
- 5月22日
- 読了時間: 2分
こんにちは!横浜旭学童クラブです。
前回は、最近増えていると言われる「完璧主義」の傾向についてお話ししました。一口に完璧主義といっても、実は様々なタイプがあることをご存じでしょうか? お子さんの個性をより深く理解するヒントになるかもしれません。
専門的な研究ではいくつかの分類がありますが、ここでは分かりやすく主な2つの傾向をご紹介します。
一つは、「自分なりの高い目標に向かって頑張るタイプ」です。このタイプのお子さんは、自分自身で「こうなりたい」「これを達成したい」という目標を立て、それに向かって努力することに喜びを感じます。難しいことにも粘り強く取り組み、達成感を得ることでさらに成長していく力を持っています。
もう一つは、「周りの評価や失敗をとっても気にするタイプ」です。「先生や親に褒められたい」「間違ったらどうしよう」「みんなに変に思われたくない」といった気持ちが強く、自分の行動や結果が他者からどう見られるかを非常に気にします。この傾向が強いと、失敗を恐れて新しい挑戦をためらったり、自分を厳しく責めてしまったりすることがあります。
もちろん、どちらか一方だけということは少なく、多くのお子さんは両方の要素を併せ持っています。どちらの傾向がより強く出ているかを知ることは、お子さんへの理解を深める第一歩です。
参考までに、完璧主義の傾向を見る簡単なチェックリスト(※)をご紹介します。 (あくまで傾向を知るためのヒントであり、診断ではありません)
基準を設定する時、能力に見合ったものか、到達困難なほど高いか?
目標達成時、自分を褒めるか、あまり喜びを感じないか?
基準未達時、次に活かそうとするか、自分や他人を責めるか?
ミスをした時、減らす方法を考えるか、延々と悩むか?
ストレスのある状況で、立ち向かうか、先延ばしにするか?
勝った時、自信を持つか、他者に自信を高めてもらうか?
「周りの評価が気になるタイプ」の傾向が強いかな?と感じたら、どう関わっていけば良いのでしょうか。 次回は、「頑張る力」と「自分らしさ」を伸ばす健全な完璧主義について考えていきます。
(※出典として複数の研究論文で紹介されている簡易チェックを元に保護者向けに意訳しています。)
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